今回の事例はなんとボランティア団体のメンバーが実は全員ネットワークビジネスを行っていてそこから勧誘されたという事例です。
ネットワークビジネスは、取り扱う商品が日用品やサプリメントなどで健康系が絡んできますので、本当に様々な人を巻き込んでいきます。
健康という観点からマルチに入った人もやがてビジネスセミナーなどへ連れて行かれ、
「こんな良いものを黙っておいてはいけない!」
というように洗脳されビジネスとしても動きだすわけです。
それが大規模になってボランティア団体で勧誘するケースが今回の事例です。
ボランティア団体ですらネットワークビジネスの勧誘を行っていたという事例
当時要約筆記のボランティアをしておりました。
難聴の方に言葉を筆記して伝える、というものです。
その団体は市にも登録しているボランティア団体で、メンバーには健聴者、難聴者が在籍してお互いに意見を出し合いながら運営していく形をとっていました。
メンバーと仲良くなってきた頃、ある難聴の方から家に遊びに来てと言われてお邪魔しました。
ですが、行ってみるといきなりそこで商品をすすめられ、
「私は障害があるからこれじゃないと生活できない」
と言われました。
その後よく確認してみると、その団体にいた難聴の方がみんなそのビジネスをしている人たちばかりだということがわかり、その団体に嫌気がさして辞めました。
それまで積み重ねた努力や時間が無駄になった気がしてがっかりしました。
最近では「お料理教室」という名目で材料費を取ってママ友を自宅に集め、参加してみるとネットワークビジネスの商品である調味料や鍋を使っての料理教室だった、ということはよくあるパターンです。
「餃子教室」「おせち教室」いろいろなやり方があるようです。
また、「自宅で紅茶教室」と題し、ビジネスのメンバーの中にターゲットとなる人を入れておき、紅茶とケーキを食べさせ、「このケーキおいしい!」なんて言った日には「教えてあげるよ、ここで。」とみんなで目配せをするようなターゲットを絞ったやり方をしているのを見たときは背筋が凍りました。
自分が売っている商品にうしろめたいところが無いのなら、堂々と○○のお鍋見に来ない?と誘えばいいのに、なぜこの人たちはこんな問題になるようなやり方をするんだろうと不思議で仕方ありません。
ですが、周りにそのようなビジネスをしている人が多すぎて誰とどこまで仲良くなっていいのか、さっぱりわからなくなりました。
仲の良かった友達がのめりこんでしまったときに、ちょっと意見してしまい、ぎくしゃくするようになったこともあり、なかなか止めることもできずにいます。
マインドコントロールされているので、何といっても無理なのでしょうか。残念です。
このケースについて
ボランティア団体の難聴の方全員がネットワークビジネスの会員で、合間をみて自宅に呼び込み、勧誘するというケースはそこまで多くはないにしても、健康というテーマで入り込んだ人はそこからセミナー等で完全に洗脳され、更にはこんな自分でも夢を持つことができたと語ってきます。
普通にボランティアで手助けをしている人を勧誘するにはどうかと思います。
勧誘する本人たちからすると、良いものを教えてあげているのだから何がいけないの?という言い分となるわけですが、ボランティアで助けてくれている人にやることではありませんね。