今回の事例は、サークルを利用してのブラインド勧誘事例となります。
スポーツやイベントのサークルに入りたくて、お目当ての一つのサークルを決めて申し込んだところ、実は主催の大元が全て繋がっていて、ネットワークビジネス会社A社の会員によって作られていたというのです。
数年前にN社が業務停止命令を受けてニュース番組などで取り沙汰されましたが、ハッキリいうと、一つの会社だけではなく、ネットワークビジネス全体の勧誘方法を公に晒すべきです。
こういったケースがあると、普通にサークル募集をしても、もしかしたらこれネットワークビジネス、マルチ商法への勧誘なのではないか、など風評被害を受けかねません。
このような勧誘をするものですから、ますますネットワークビジネス、マルチ商法のイメージは悪くなる一方です。
個人的に物理的にはビジネスモデルも理にかなっていると思いますが、こういうケースが普通にある限り、世間のイメージが悪すぎるので、ビジネスモデルとしてもハッキリ言って×としか言いようがありません。
サークルを使ったA社ディストリビューターの勧誘事例
私は以前、栃木県で社会人サークルを探していた時期があり、スポーツやイベントをするサークルのメンバーを募集するサイトでサークルを探していました。
実際にそのうちのいくつかに応募してみると、サークル側からの連絡から全く同じグループに応募していたことが分かりました。
この時点では特に不審には感じませんでしたが、後々分かったことでA社の参加者が主催しているサークルは名前を変えていくつものウェブページを作って参加者を募っているようです。
実際に参加してみると最初の2回程は特に勧誘をされる事はありませんでした。
3回目くらいに参加した時、そのグループのトップのような人と初めて会い、それまでの2回に参加してすでに知っていたメンバーから自分たちがいつも世話になっている人であると紹介を受けました。
この時サークルのトップと話をする機会があったのですが、自分は権利収入を得て生活をしていて海外旅行に頻繁に行くなど自由を謳歌していて、他の人にも自分のような幸せな人生を送ってもらいたくてサークルを主催しているという話をされました。
そしてその方法を教えるからと言われ、その後なし崩し的にそのリーダーの自宅に連れて行かれ、権利収入について1時間くらい話をされました。
その中でA社の名前は一切出てきませんでした。
その日に話しきれなかった事があるから日を改めて来るように言われて、空いている日はいつなのか執拗に聞かれました。
仕方がないので日を改めて行ったところ、その場で初めてA社の名前を出して勧誘をされました。
そしてその日は今後1週間に1度くらい時間を取るから話を聞きに来いという話をされました。
A社をやるつもりなど微塵もなかったため、適当な言い訳をしてその後の誘いを断っていたのですが、2週間ほど経ってメンバーで東京に遊びに行くから来ないかと言われ、行く事にしました。
どこに遊びに行くのか全く聞かされていなかったのですが、向かった先は渋谷のA社のオフィスで、A社のセミナーに参加させられました。
この出来事で私は完全に立腹し、サークルのメンバーの連絡先を全て削除してサークルとの関わりを絶ちました。
今回のケースについて
サークルでまず出会いを作り、そして、最初に2回ほどは人間関係作りに重点を置く為、勧誘は全くなし。
そして3回目くらいでTUP(持ち上げる)していたTOPの人を登場させ、自宅などに迎え入れ勧誘するというもの。
まさにビジネスとしては理にかなっている手法ですし表面上は素晴しいと思います。
ただ、問題なのが、何もそれに対して求めていない人を無理やりそっちの道に入れ込もうとする方法です。
そもそもスポーツやイベントサークルに入りたいと思って来ている人にいきなりネットワークビジネス、マルチ商法の勧誘をするわけですから、それは悪評が経って当たり前です。
ビジネスとしてやっているのなら、やはり元を見れば、素人の集まりだなと改めて思います。