ネットワークビジネスの代表的な勧誘方法として、今ではインターネット集客(サイト構築、コンテンツ制作、メルマガ誘導)も取り入れるケースが増えてきていますが、基本的には、セミナー動員、テーブルABCという主に2種類あります。
これらの手法はホイラーの法則が当てはまります。
ホイラーの法則とは、その名の通りエルマー・ホイラーが提唱した法則で、「ステーキを売るなシズルを売れ」という有名な本があります。
ステーキを売りたければ、ステーキを売ろうとするのではなく、シズル(ステーキを焼くときの音)を売っていくことが大事であると言っているのです。
お腹が空いている時に美味しそうなお肉の匂いや焼かれる音が聞こえたらお肉が欲しくなりますよね。
これをネットワークビジネス(MLM)の勧誘で実際に使っているというわけです。
ABCとは
ABCとはそれぞれの立場を示す、頭文字をとっています。
- A=アドバイザー(話し手)
- B=ブリッジ(紹介者)
- C=クライアント(聞き手)
このように勧誘を行うにあたって3人が必要になってきます。
Aさんとは、基本的にアップライン(紹介者、それより上の人)となります。
これはセミナー形式であってもこの構図は成り立ちます。
セミナーではAさんがスピーカーとして話し、その前でBさんとCさん一緒に並んで聞いているのでABCの構図は成り立ちます。
普通のファミレスでもこういうことは普通に行われています。
ファミレスからしたらただの怪しい人たちですが笑
※画像をクリックするとキレイに確認できます。
【ABCを活用する主なメリット】
- 第三者に話をしてもらうので、しっかり最後まで話を聞いてもらいやすくなる
- 始めたばかりでわからなくても自分で内容を伝えなくても良いのですぐに勧誘を開始できる。
- Bさんを繰り返すことによって、何度も同じプレゼン内容を聞くので、自然に自分も話せるようになる。
こういうメリットがあります。
たしかにBさんとCさんの間柄で話をすると「いや~そういう話はもういいよ!」とか普通に2時間真剣に話すことなどできませんから、このABCはマルチ勧誘にはかなり有効な手段となります。
ネットワークビジネス(MLM、マルチ商法)におけるホイラーの法則
ネットワークビジネスの勧誘(アポ取りの段階)では、基本的に会社の製品や会社のアピールは最初に行いません。
まずどこをアピールしていくのかというと、「アップライン(紹介者とそれより上の人)」です。
まず、ビジネス的に話を持っていくのであれば、まず「製品が凄い!」とか「会社が凄い!」とかいうのではなく、「凄い人に出会った!!」ということをジワジワアピールしていくのです。
これをT-UPすると言います。
ゴルフのティーショットは持ち上げて打ちやすくしてありますよね。
BさんがCさんに対して普段からAさんの話を出し、A(話し手)を事前に持ち上げておいて、Aさんの話がCさんの耳に通りやすくする為にするのがT-UPです。
つまり、
- ネットワークビジネス会社や製品=ステーキ
- 実績あるアップライン=シズル
ということです。
まずは、実績あるアップラインに対して興味を引くように仕向けます。
そして、その人が〇日の〇時にここで、凄いビジネスの情報を説明してくれるセミナーがある、もしくは、あなたの為にこの人が時間を割いて会ってくれるよ!
などと言い、ネットワークビジネスの情報を提供する機会を作るのです。
その時Cさんが「マジで!!」という反応となっていればBさんあっぱれです。
かなりのT-UPができています。
こういう状態を作った上で、Aさんに対面し、ABCを行うとCさんは既にAさんのことを物凄い人物だと思い込んでいるので、Aさんの話すこと全てに耳を傾けてくれます。
そこでBさんもAさんの話す内容にしっかり相槌をうったり、尊敬している雰囲気を出して、Cさんを勧誘していきます。
完全に劇団となるのです。
まとめ
- A=アドバイザー(話し手)
- B=ブリッジ(紹介者)
- C=クライアント(聞き手)
ABCで勧誘するにあたってどの人物がキーマンで重要かわかりましたか?
全てBさんがとてつもなく重要な役割だということです。
Aさんの言葉がCさんにすんなり受け入れられるのも、事前にBさんのT-UPがあったからこそですし、ABCのプレゼンの雰囲気を作るものBさんです。
とにかく橋渡し役によってかなり状況は変わります。
そしてプレゼンが終わった後は、Aさんがトイレなどで席を離れ、故意にBさん、Cさん2人きりにされますのでそこでBさんの思いをCさんにぶつけます。
そこでCさんがBさんの情熱、思いに共感したら、すんなりサインアップしていきます。
さらにここで製品の購入(初回のパック製品)もクロージングします。
初回購入で代理店の権利(収入がもらえる最大のパーセンテージ)をとっておいた方が良いと勧められます。
ここを逃したら無理だという勢いでクロージングかけられますので、しっかり冷静になってください。
勧誘された経験がある人でこのような状況を体験したのなら、裏側の実態としてはこういうことになります。
今まさに勧誘されている途中の人はまず冷静になることです。
今あなたの紹介者(Bさん)がやっていることと同じことをしていくことになるということをしっかり頭に入れるようにしてください。
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